2010年3月17日水曜日

朽ち果て行くもの、魂が宿るもの

二つの、人の手による、似た様なものがある。
生まれたての時は同じ様な 素材、姿をしている。
けれども、年月を経て行くうちに、その二つは、似ても似つかないものに変化してゆく。

一方は朽ち果てるように腐り、消え行く。
一方は古び、味わいとともに魂が宿り、永遠を見る様になる。
なぜそういうことが起きるのか。
それは、人の手、思いの違い。
人の手がかけられたものは、氣が入り、魂が宿る。
良いものを吸い込み、良いものを吐き出す。
そうでないものは、その逆。

素材の状態から、そういうことが起きる事がある。
製品になってからそうなることもある。
使い手がそうさせることもある。

古び魂が入ったものは、良い呼吸をしている。
良い何かを吸い、良い何かを吐き出している。
新陳代謝をしながら、絶えず生まれ変わり続けている。

人間も同じ。
どれだけ、手をかけて来たのか。
何を吸い込み、何を吐き出して来たか?
どれだけ良い呼吸をしているのか。
どれだけ新陳代謝をしてきたか。
どれだけ生まれ変わって来たのか。
その違いが、生き方、生き様、生きやすさの結果となって現れる。
生まれ変わるのに遅過ぎるということはない。

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