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2020年4月5日日曜日

BMWバッテリー交換(114986km)

調子良いと悪いを繰り返している23年選手のBMWですが、一週間前ぐらいからちょっとアイドリングが安定しないことが増え、ある朝突然、セルを回してもエンジンがかからなくなってしまいました。
最初は「またイグニッションコイルかなあ」とか、いろいろ想像しながらクランクを何度かしてみたのですが、どうもクランクが弱い。

こういう場合、2択。バッテリー寿命か、さもなくばスターターモーター。

ドアロックやチルト機構など電装系がしっかり動く
ジャンプスターターでかけてもかからない
ので、スターターモーターの可能性を疑いましたが
ひとまずバッテリーを充電して様子を見てみます。

2日ほどかけてゆっくり充電したあと、クランクを回すと、ぐずつきながらもエンジンに火が入りました。

良かった。スターターモーターじゃなかった。

あと3日もエンジンがかからずにいたら、今度はもともと油圧が下がっている(要修理)VANOSが動かず、本当にエンジンがかからなくなるところでした。

で、バッテリー交換です。

528iは70Ah以上が指定。
前に付いていたのは韓国製のノーブランドでアンペア数も書いてない怪しい代物
たぶんギリギリのやつ。
それでも5年ももったんだから十分です。

今度はVARTAの100Ahをおごりました。
アンペアが高いと、今度はオルタネータが劣化していると付いてこれるかどうかちょっと心配にはなりますが。

100Ahはとにかく重い。

しかもBMWはバッテリーの場所がトランクルームの右の奥底。
持ち上がっても引っ張り出すときに無理な姿勢になって腰に来ます。

ともあれ無事に交換終了。



ついでに、以前取り寄せていた車載工具ケースの留め具(樹脂)を交換しました。
この手の樹脂部品はとにかくドイツ製品はどんどんもろもろになっていく。
再生は不可能。とにかく部品が出てくれるうちは交換するしかない。
取り寄せても数百円です。





というわけで、トランクルームもスッキリしました。114986km

2020年1月9日木曜日

新しい仲間?

BMWがなかなかその本領を発揮できない時期が続いています。

原因は例の水漏れがまた少しずつ始まったのと、VANOSホース劣化によるVANOS油漏れ。そしてABSセンサ警告灯点灯。そしてヘッドカバーのガスケット交換も放置したまま。

水漏れはもうM52エンジン車の持病みたいなもので、経年した個体のほとんどがなんらかの問題を抱え、抜本的に対策しない限りは生き残れないのでは?と。

徹底的に端面を磨きつつ、液ガス(ペースト状のガスケット)を吟味するしか残された方法はないなと。
それとアルミ鋳造のハウジング(ストック済み)。
これを試すときが来たらしい。


↑コレね。

ほぼ最終兵器。コレがだめならもうダメでしょ。

前にも書いたけど、E39のサーモスタットハウジングは、樹脂(たぶんナイロン)製。それだけなら他の車種もそうなんだけど、E39などのM52エンジンの場合、いろいろ設計が細かいところで不出来で、さらにエンジンブロックとの接合部が極端に狭いので、極端に水漏れしやすい。
そして2年ぐらいでダメになる。どうも熱変形で縮む傾向がある。
形状がちょっと今のクルマに比べて単純(原始的)すぎるせいか、縮みを吸収できるマージンがない。
これ、車検ごとに水回りをそっくり入れ替える整備をディーラーにやってもらうように出来てるんじゃないかと思う。

で、同じ悩みを抱えたどのかの国のどこかの人が対策品を作っちゃった。
アルミで。

これだと接合面積が広いのでガスケットも使える。
長持ちもしそうだ。


その他の箇所も、部品は用意してあるので一応、今すぐにでも作業はできる。

時間さえあればね……。


おかしなことに…というか、まあメーカーの品質マージン設計なのかもしれないけど、2000rpmあたりまでは水漏れも油漏れもほとんど起きないので、とりあえずバッテリーやインジェクションがサボタージュを起こさない程度に、時々近所をそろりそろりと走らせている。

でもそれじゃあ仕事にならない。仕事でどうしても高速を一週間に最低でも200kmは乗る。しかも一人ドライブがほとんど。
サンバーでは心許ないし、エルグランドは停められる駐車場が限られるので都心では割と苦労する。

高速も乗れるコンパクトカーが欲しいんでありますよ。

え?新しい仲間?

2019年12月4日水曜日

BMW ブレーキパッド交換(前輪)112415km

11月11日〜17日の個展期間中、毎日埼玉と銀座を往復しているうちに、ブレーキを踏むたびに前輪からキーキー音がするようになっていました。
これは、ブレーキパッド摩耗センサの音なので、「ブレーキが終わったな」とすぐに分かるのですが、肝心の警告灯がいつまで経ってもつかないので、そのうちだんだん「あれ?違うのかな」という気になってきます。

そして本当に異音がしなくなってから警告灯が点くのです。



部品取り寄せ。
といっても純正なんか高くて使えないので、常に汎用メーカーのものを。
Made in Romania。

一応、4輪分セットで。
でもひとまずは前輪だけ。センサも注文しておく。
パッドセンサは左前輪に付く。
700円弱。

E39(528i)のブレーキパッド交換に必要な工具は
・マイナスドライバー2つ(大活躍)
・7mmHexとラチェット
・ピストンプレッシャー(ブレーキポット面を押し広げる道具。アストロPで数百円)
・タイヤ脱着工具とジャッキとウマ






手順:
・タイヤを外したら、キャリパーを留めているクリップをマイナスドライバー2つを組み合わせて外す。
・キャリパー裏側上下にあるゴムブーツを確認し、ドライバーでこじってプラキャップを外す。
・中の7mmHexボルトを緩める。
・キャリパーがパッドホルダとフリーになるように、Hexボルトを外す(ドライバーですきまから押し出すようにすると取れる)
・キャリパーを外す。
・パッドを交換する。その際、ピストンプレッシャーでポットを十分に押し広げておく。
・逆順に組み付ける。左前輪はセンサも交換する。
・グリスアップは必要なし。
・エラーコードを解除して終了。





決まって手こずるのは、分解でも組付けでもなく、タイヤの取り付け。
なぜなら欧州車はスタッドにタイヤを入れるのではなく、センター合わせてボルトをねじ込んでいくタイプだから。ほんとめんどくさい。


日本車も含めた他の国のクルマに比べて、ドイツ車はなんでもないファミリーカーでもなんとなくブレーキパッド交換に手間暇がかかる気がする。
キャリパーの固定の仕方が念入りというかちょっと独特。



センサ組付けの写真を順序よく取っておくのを忘れたので
とりあえず撮った分だけあげておく。


センサの、本体とつながる端子部分。




センサの先端部分。
ブレーキが終わるとセンサも必ず削れて再利用はできない。
そもそも「これ、外にあっていいんですか?」ぐらい華奢な部品なので、無事でも再利用はできないと考えたほうがいい。
高い部品ではないし。




白いのはABSセンサ。これも相当やばい感じ。近々交換しよう。
隣の空白部分に、ブレーキパッドセンサの接続部分がくる。(下に垂れ下がってるのがそれ)



おまけ。
長年愛用していたシルエットのメガネを外して作業していて(老眼だから)、踏んづけて壊してしまった。ブレーキと引き換えに。まあメガネも替え時だったのでいいんだけど、大人になって何がアタマに来るって老眼が一番アタマに来るよなー。

2019年10月9日水曜日

BMW水回りのトラブル再発と最終解決(110000km付近)その2

ポンコツカーばっかり乗ってると、ちょっとやそっとでは動じなくなるんですが
それでもやっぱり「水温異常」と「異音」には凹みがち。

ポエムを書くつもりはないんですが
その克服の仕方には人ぞれぞれの道があるようで
ネットで拾った人の記録を読んで真似してもうまくいくとは限らない。

トンカチと部品交換だけではダメなんです。
それだけは言える。




さて、もう慣れっこの風景であります。
日向はとっくに40℃を超えてる。
暑い盛りの頃の作業ですので、10分やって30分屋内退避…の繰り返し。



こういうものも取り寄せてみました。
アルミ製。
どこかの人が、業を煮やして作った対策品のようです。


これだけ端面が広いと、もしかするといいかもしれない。
下の純正と比べてみると一目瞭然。



が、今回は見送りました。直感です。

詳しい理由は後ほど。
アルミの方は、本当ににっちもさっちもいかなくなったときに使います。
純正の樹脂製ハウジングで試したいことがもうひとつだけある。


黒い樹脂のパイプがサーモスタットハウジング


ハウジングとサーモスタットを外したところ。
奥に見えるのはクーラントが溢れてこないようにキムワイプを詰めている図。



液ガス(液体ガスケット)を剥がし、面を出すためにオイルストーンで磨く。

エルグランドを頼んでる修理屋さんのオヤジさん曰く

「ガスケットで1年近くもつなら、それが正解でいいんじゃない?でも国産車だとまあ、グリスは塗るけどガスケットは使わないで組んじゃうよ」

BMWの場合、それじゃあダメなんで困ってるんですけどね。

そもそも先の写真でもお分かりの通り、ブロックと密着しなくちゃならない端面が狭くて密着しないし、液ガス塗るほどのスペースすらない。

でも、BMWだって液ガスなんか使ってないねたぶん。

「どんなに丁寧に組んでも、漏れる奴は漏れるんだよねえ」

ここを僕は聞き逃さなかった。そうですか。
でもBMWの場合、これはもう個体差なんかじゃない。
設計上のミスだ。
いや、想定内のなにかだ。


で今回は、グリスのみで組み付けてみました。規定トルクもちゃんと守り、X字に注意深く締めていく。

結果はもちろんダメです。分かってます。

2000rpmまではなんてことなく走ります。

ちょっと加速したくてガスペダルを踏み込むと、そのうちクーラント警告表示。
それからしばらく遅れてアイドリング不調に。

もちろん想定内です。

新車は液ガスも使わず、純正のハウジングで組み付けて、漏れない。

なぜか。

オヤジさんの話を聞いたときにピンと来たんですよ。

僕のBMW、2017年以来、純正のクーラントは使ってない。

都内の「BMWやるやる詐欺」の修理屋から帰ってきた時に、青い純正じゃなくなった。
緑色になってた。使ってない。


絶対にあのBMWのあのバカ高い純正クーラント(青)に秘密がある。

こんなトンチキな構造で液ガスも使わないでって、もうそれしかねえですよ。

なんで今まで気が付かなかったんだろ。

(まだ続く)

2019年10月8日火曜日

BMW水回りのトラブル再発と最終解決(110000km付近)その1

ほぼノートラブルだったBMW。

2017年初め頃に都内某所の「BMWやります」と謳った修理屋に、サーモスタット交換を依頼したら盛大な水漏れと水温異常の事故を起こされて
それ以来ポンコツ化した話はしましたっけ?

その当時の記事だけなぜか見つからない。
Twitterに愚痴書いてスッキリして忘れてたのかな?

とにかくそれ以来、水まわりのトラブルが持病のようになっていたBMWです。

原因は
1,修理屋さんの、サーモスタットハウジング取り付けノウハウ不足で
2,サーモスタットとセットで交換しなくちゃならない樹脂製のハウジングを再利用した
3,取り付け不良と歪みでブロックとの隙間から盛大にクーラントが漏れた
4,クーラントレベル異常、水温異常

というような感じ。
それから2年間に渡って、DIYによる試行錯誤は続いたのでありました。

これが一筋縄でも二筋縄でもうまくいかない。

その間、サーモスタット2回交換、ハウジング1回交換、クランクシャフトセンサ1回交換、カムセンサ1回交換、テンションプーリー1回交換……。

クーラント交換は数知れず(減るから)。

その都度「まあこれで半年はもつだろう」というぐらいの応急処置はしながら走ってました。

BMWのサーモスタットハウジングとエンジンブロックの接合は面白いというより、設計上「漏れないほうがおかしい」形状になってる。
普通のクルマならあるはずの、Oリングがガッチリ噛むような場所に何もない。
文字通り何もない。

Oリングがある場所(2箇所)も、潰れ代がコンマ5mmもない。

これではもれない訳がない。





それで結局、1年ぐらい前に液体ガスケットをちょっといいやつに替えまして、コッテリ塗りたくったらしばらく止まってました水漏れ。

(過去記事「またしてもサーモスタット」2018/10/9)



で、今年(2019)7月になって再発。
おそらくガスケットがどこかで剥がれた。

ハウジングが構造的にエンジンブロックに密着する肉厚がないんですもの。
そりゃあ剥がれますよ。

で、水漏れぐらいなら、クーラント足しながら走れます。

でもBMWは水漏れ起こすとエンジンが止まるようにできている。
いや、そんなたいそうなシステムではないんだけど、仕組み上、とにかく止まる。


樹脂製

熱変形

サーモスタット開くと水圧に耐えられないで水漏れ

直下にあるクランクセンサに悪さする

クランクセンサは防水ではない

センサ不良

アイドリング不調とミスファイヤ

エンスト


一体どんなガスケット使いやいいんだ。
…と、ここまでが水漏れ&アイドリング不調、エンストと、その都度修理を繰り返していた2年間のe39BMW528iの顛末。

このドタバタに終止符を打つべく、わたくしは立ち上がったのである。

(続く)

2019年4月22日月曜日

BMW車検 106900km

車検に行ってきました。



毎年のように受けてるし普段整備して必ず受かるって分かってるのに、何故かいつも緊張しちゃうのです。

ラインに入ったら黙って乗って待ってればいいものを、わざわざ降りて係員を呼びに行ったのは、最初が排ガス検査だと勝手に思い込んでたため。

「あれ!プローブも検査機も記録機もない!すいませーん」

思い返せば、最初が排ガス検査で自分で突っ込まなくちゃならないのは軽の車検の方だった。普通車は最後。



ともあれ、何事もなく完了。

前回車検から30000km走りました。
去年今年は走行を控えたので、年間走行15000kmで済んだ計算。

車検のための整備は、
運転席側のタイロッドブーツ交換





簡単な作業なんだけど、潜って大径レンチかけるのがほんと億劫。
外すのは簡単でも、組み直しは倍以上時間がかかります。

それから、メーター表示の電球交換。
オドメーターの部分だったので、これがちゃんとしてないと車検が通らない。




切れてたのは1個でしたが、4つ注文したので、極が怪しそうなやつを4つ交換しておきました。(全交換だと5つ必要)
フィラメントが切れてなくても、点灯しなくなるものはしなくなります。



例によって、樹脂部品はあちこち朽ち果ててます。

今日の残骸。

ほんとやばい。
内装のカプラーストッパーが朽ち果てるとは。
どこかで総取っ替えしないと崩壊していくドイツ車。

まあ、そのうちなんとかしようと思います。
プライオリティは高くないけど。

あとは光軸調整はテスター屋さんでやってもらいました。
前回、朽ち果てた光軸調整ネジは取り替えているので、あと一回分ぐらいは保つでしょう。
ブレーキも意外と長持ちしてます。
アルファの時の、車検ごとにローター交換とはえらい違いだ。


次はエルグランドか。

2019年2月26日火曜日

BMW タイヤ交換(105440km)

ある朝、BMWを運転している時のことです。
アクセルを踏んで加速しようとすると

「ずごごごごご」

となんか変な音がする。

ん?また?

今度はなに?

とっさに徐行しながら窓を開けて音の出どころを探る。

そしたら「ブシュー!!!!」っていう例の聞き慣れた音が。

「あ、パンクだ」

すぐに路肩にクルマを停めて確認すると、右後輪がぺしゃんこになっておりました。

うーん……

このところ、パンクづいてます。

こないだもサンバーがビスを踏んでパンクしたばかり。
さてどうしたものか。

スペアは積んであるのですが、この場ではジャッキアップできないのと
目的地まであと1〜2kmほどでしたので、とりあえずハザード徐行してそこまで移動させることにしました。

近々新しいタイヤにしようとしてたところでしたし、いいや。



その勇姿。

ホイールが傷だらけになりはしないかとそれだけ心配でしたが、全く問題ありませんでした。
コンチネンタルはこういう時強いです。

鉄線が露出しまくってましたが、サイドウォール自体はしっかりと自立している。不思議とハンドルもぶれない。(別にランフラットというわけではない)
コンチネンタルはそんなところがあって、その昔、ゴルフIIで初めてその強さを実感しました。ピレリはこうはいかない。500mも走れない。

とにかく交換です。

コンチネンタルが純正タイヤ指定なので、できればコンチネンタルでいきたい。
日本車の時はよく行く石橋さんのショップは石橋さん製かファイヤストンしかないし
黄色やオレンジの量販店は激安アジアン以外は突如高額…なんで真ん中がない?
コンチネンタルの代理店は遠いし定価で目玉が飛び出る。

もう少し予算を抑えたい。
というわけで今回、初めてネット通販でタイヤを買うことにしました。
いいのがあった。
コンチツーリングのエクストリームというやつ。

実用タイヤでいいの。
200km/h巡航するわけじゃなし。
もちろんオールシーズンです。
DWSって書いてある。
ドライ、ウェット、スノウ。
関東の雪にはオールシーズンが一番いい。



問題は持ち込み可の工場です。
ガソリンスタンドでもいいんですが、まあたいていいい顔はしない。

いつもガソリンを入れてるお得意さんのはずのスタンドでもなんかえらく高いことを言われる。まあ、めんどくさいしね。工賃だけじゃ儲からないしね。やりたくないんだね。
いい顔をしないところに頼んでいい結果になったことがあまりないので、他に探さないとです。

これまでタイヤはホントにDIY整備の鬼門でした。
重整備だって頑張ればシロウトにもなんとかなるけど、タイヤだけは別。

だからここ数十年はタイヤだけはもうディーラーか石橋さん系で定価と言い値で換えてもらうしかなかったのでした。

だけど、他の部品には通販や価格比較の選択肢があるのになんでタイヤはないの?

なんて考えてたら、通販+持ち込み可工場 という方法があるらしい。
というので、通販で買ってみたわけです。
とにかくタイヤ単体だったらいくらでも選べるのが嬉しい。

で、持ち込み可の工場は…と、グーピットで探してみると、意外とあるものですね。
以前から気になってた外車専門にやってる整備工場が、どうやら持ち込みタイヤ組み換えもやってくれるらしいので、見積もり依頼してみました。

……が、待てど暮らせど返事来ず。

後から分かったことですが、どうやらグーピット経由のメールが届いてないか見落としがあったらしい。残念。

4日待って諦めて、あらためて自力でググると、灯台下暗しで、クルマで15分ぐらいの近所に、個人経営でやってる、タイヤ持ち込み交換専門のガレージがありました。
タイヤ交換専門のワークショップは珍しい。
店構えも自営って感じでちょっと自分好み。

ネットで予約できて、通販元からのタイヤの直送もOK。
そしてグーピットで検索しても出てこない。
お一人でやっているようです。



最新のバランサーもあって作業もスムーズ。
1時間もかからずに5本(スペアのバルブ交換も含む)の作業完了。



こういうお店は、どうやら超扁平のお客さんを持つクルマ屋さんとかが重宝するらしく、都内からも依頼が来るようです。
僕が待ってる間も、28インチ30(扁平)とか、それタイヤの意味あんのか?ぐらい訳の分からないタイヤが持ち込まれてました。

工賃は、タイヤ購入前提の量販店と比べて高いのか安いのかは分からないけど、なるべく自分の手を煩わせたい派としては、選択肢の自由度が突然高くなったのでした。

ありがたい時代だ。

2019年2月23日土曜日

びーえむじいさんまたぐずる

2019年初頭はちょっとクルマ達にとってイベント続きでした。

まずはびーえむじいさん。
銀座個展間近のある日、またアイドリングがバラつき始めまして。

なんで個展が近づくたびに調子悪くなるかなあと。

仕方ない。
個展期間中はエルグランドばっかり乗ってました。
作品運びもあるし、燃費良くないんで交通費も駐車場代も高くついちゃうけど
期間中の銀座と自宅の往復もエルグランド。
個展てすごく疲れるんです。でもクルマだと疲労度が全然違う。
一週間頑張れる。

とにかくBMWには1月下旬の1週間全く乗れませんでした。

とりあえずOBD(簡易診断機)に何も出てないので
「プラグかなあ?」とあたりをつけました。



上の写真は5番プラグ。
やべえ……。
オイルべっとり。

まさか。

いや、シリンダーの外だけです。
おそらくヘッドのガスケットが寿命です。
いつかやらねば。

まあ、いずれにしてもプラグのヘッドも丸まっちゃっててちょっとまずい。
そしてなんか安そうなNGKの2極だ。
純正はボッシュの4極なはず。




というわけで取り寄せました。
6本…
以前イグニッションコイルを交換する時には「プラグなんて高いもんじゃない」とうそぶいてましたが、やっぱり6本でドイツ製となると、ちょっとぎょっとするような値段。


で、原因はプラグじゃなかったです。
プラグを交換した後、まだばらつくので、再びOBDをかけます。




イグニッション3番シリンダのエラー…orz
つまり、先だって交換したばかりのイグニッションコイルが不良なんですなー。

念のため2番と3番を取り替えてみて、2番でも不良が出たので、イグニッションコイル不良確定です。

そっとじ、業者に問い合わせたり新しいコイルを注文したりしながら
個展が終わって今度はグループ展が始まって
自分の自由な時間が取れるようになってからやっと作業しました。



あっけなく、すっかり良くなりました。
燃費もなんかよくなってる。
プラグ交換のおかげですね。



「Cons1」がリセット後の当面燃費。
首都高と都内往復でこれ。
省エネ運転はしたけど、ちょっと前の2Lクラス並み。
やればできる子。


余談ですが
ついでにこんなの買いました。

めっちゃちっさいセルスターター。

イグニッション不良&個展の期間中、1週間エンジンをかけてなかっただけで、じいさん、不動になっちゃったのです。
エンジンがかからなくて、そのうちセルが弱くなってきて
「ありゃ、バッテリーも寿命か!」と
バッテリーを注文せずにジャンプスターターを買う人。

でも、原因はバッテリーじゃありませんでした。

どうもバルブ周りがアヤシイ。
HVA(Hidraulic Valve Adjuster)

ネットやモノノホンによれば、BMWのバルブリフターは油圧と大きな関連があり、放置状態で油圧が下がると、途端に機能しなくなるらしく、バルブがうまく閉じたり開いたりしなくなるのだそうで。

バッテリーが疲れ切ってもめげずに、このジャンプスターターを使ってクランキングを続けているうちに、オイルが回って、無事始動することができました。




2018年12月4日火曜日

イグニッションコイル交換(103,800km)

前回のサーモスタット&ウォーターポンプ交換の後、無事に個展を終えることができました。
しかし間髪入れずに次なる個展が1月に控えております。

個展が近づくとなぜかビーエムさんの機嫌が悪くなるようで、11月に入った頃からアイドリングが時々不整脈になったり、交差点発進や、高速の追い越し加速でトルクがかかるとミスファイヤを起こしてガクガクっとなったり、どうもおかしな感じになってきていました。燃費もなんとなく良くない。

そもそもなんで制作が忙しくなると壊れるのだ。

「お れ に 絵 を か か せ て く れ え え」

などとという魂の叫びが、創作の肥やしになる筈もありません。

最初はラムダセンサーの寿命かなあと思って、うんざりしてました。
値段もすごいし、作業もまた複雑怪奇。

もう
キャンプぐるま 取材用グルマに、エルグランドが欲しいなあ」とか
「ボンゴの4WDなら林道にもいけるなあ」とか

またいつもの悪いクセで、血迷いがちな日々を過ごしておりました。


そんなある晩、寝入りばなに突然

「イ…グニッションコイルぢゃ…よ」

という老人の声が。

お告げだ。

「これは吉兆」

と素直にお告げに従うことにしました。


しかし、BREMI(部品メーカーの名前)と書いてあるこの部品。
純正だと安いとこでも一本12000円すんです。
それが6本要る
オーナー泣く

アマゾンの奥地を彷徨う
ぁゃιぃ中国商人に出くわす
6本分2本の値段でドカネと言われる
オーナー飛びつく

イグニッションコイルって消耗部品だったんかい…

ともあれ、買った。
すごいね
翌日届きました。

E39前期型M52 用の1748017相当で注文しました。


6本。
ちゃんとBREMIって書いてある。
テクノロジーメイドインジャーマニーとも書いてある。

……信じよう。


エンジンを隠してるチャチな樹脂カバーを外すと…


イグニッションコイルがあらわに。
ドライバーで配線ソケットのロックを外し


ソケットも外す


M10のボルトを2つ緩めれば


イグニッションコイルがすぽんと抜ける。
穴の奥底にはプラグが鎮座していますが…
今回は見なかったことにしておこう……。



新旧のコイルの比較。
右の古い方は、なんだか樹脂がとろけて本体が焦げてるようにも見える。
6本とも似たような感じ。熱害かな、それとも老朽化で漏電でも起こしたのか。

どうでもいいや。


新しい方にはBREMIの文字は見えるけど、すぐに消えてしまいそうなテキトーな印字。
BMWの文字もない。
細かいことは気にしないでさくさく行こう。


全部交換できた。30分もかからない。

ロックの金具が若干作りが雑で、ソケットのロックに苦労したのを除けば、問題なく置換できました。

試乗してみると、不調だったのが嘘のように軽快に回るようになりました。
燃費も少し良くなりました。

やっぱりお告げは正しかった。


いつも言ってることですが、BMWの良いところは、部品供給が20年経ってもあまり困らないところですね。
外装部品は次第に怪しくなりつつありますが、途方に暮れていたシトロエンやアルファとは比べ物になりません。
世界中で売ってるクルマはやっぱり違うなあ。

本当はついでに点火プラグも、いくらもしないんだし、交換しておけばよかったんだけど、今回は問題の切り分けもしてみたかったので、次回に見送りにしました。
作業工程はいくらもかからないから、いつでも開けてやるぜ。