2012年4月3日火曜日

「CDよりもLPの音の方が良い」原因(1)


手持ちのLPを「LP→H4n(デジタルレコーダー)→CD」化を始めた。
擬似的な「ADD(24bitデジタルマスタリング)」(笑)だ。
手始めは、クラシック…ではなくDoobieBrothersのベスト。

この作業中に、段々といろんな事がわかってきた。

普段からうんうん唸りながら考え込んでいる、CDよりもLPの音の方が良いと感じる(現象も錯覚も全て含めての官能面での)原因。

例えばDoobieのこのアルバムの場合、CD(もしくはaiffファイル)とLPでは、おんなじ曲でもHiHattと、ファズ(ギター)の音が如実に違う(アナログの方が生音の再現性が圧倒的に良い)。正直まるっきり違うと言っていい。

クラシックだとこの差がよく分からない。「なんだかCDはいつも物足りない」と感じる程度。

でも、薄々、原因は不可聴域の原音周波数なんかではなくて、おそらく10kHz以下の容易に聞き取れる域の、倍音成分の違いなんでは?とは感じていた。
でもそもそも楽器の音が生じさせる倍音などCDもアナログも変わるわけもなく、今ひとつ確信が持てなかった。

それが上記のようにアナログレコードを再生し、それを24bitでアナデジ変換
し、さらに16bitCDに落とすという、いわゆる「擬似ADD」の作業をして作ったCDの音が、アナログレコードの音に肉薄した時に、仮説は確信に変わった。


アナログレコードのプレイヤーは、可聴域の倍音成分が、明らかに増幅されている。
そしてアナログレコードだからといって絶対的に増幅できるわけではなくて、再生方法に条件があることも分かった。

アナログレコードを一定の条件下で再生した際だけ、確実に倍音成分が増幅されて耳に届くのだ。

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