水晶の絵に全身全霊を込めつつも
「その先」があることを、僕は知っていました。
それは一対になるものです。
「その先」があってこそ、水晶の絵はさらに生き輝きます。
生命が爆発するエネルギー、それは一気に爆発するのではなく、細胞一つ一つが満ちて宇宙に飛び出していくような放射です。
その後には、燃え尽きた抜け殻があるのではありません。
静かだけれど、不変の痕跡と記録、そして充実と完成です。
静寂、安寧、調和、詫び、そして永遠への叡智。
この絵の技法は、水晶の絵の変遷をそのまま表現しています。
一度水晶の絵を完成させた後、水晶を画面から剥がします。
その痕跡に、さらに色を重ねてゆきます。
水晶の絵以上に手間ひまと時間がかかります。
来年は、水晶の絵と「その先」について、もっとたくさんの素晴らしい世界をお見せすることができるでしょう。
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この作品は、サトチヒロ個展2017で見ることができます。
9/18〜9/24
銀座幸伸ギャラリー2F
詳しくは個展なび「サトチヒロ個展2017」を御覧ください。
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