2019年2月24日日曜日

BMWオイル交換(105352km)

この日は珍しく関東一円、霧の朝でした。

本当は秋や冬の霧というのは関東名物らしいのですが
都市化と温暖化のせい(?)で、最近はとんと珍しいものになりつつあります。




昼前にはすっかりその霧も晴れて
のどかなオイル交換日和。



何度やってもオイル必要量を忘れるんですが、BMWはフィルター交換なしで6.5L入ります。

写真のオイル抜きタンクが5Lサイズなので、一度廃油しないと足りません。
上抜きで作業時間(待ち時間も含めて)2時間ほど。

めんどくさいんだけど、オイル交換ぐらいは自分でやらないとどうも気が済みません。
いや、プロがやったほうが速いし正確なんですが。
オイル交換を自分でやってると必ずボンネットを開けますから
それまで気づかなかった小さな不具合の前兆や点検が合わせてできるんです。
事前に気づくというのは、本当に大切なことです。

2019年2月23日土曜日

びーえむじいさんまたぐずる

2019年初頭はちょっとクルマ達にとってイベント続きでした。

まずはびーえむじいさん。
銀座個展間近のある日、またアイドリングがバラつき始めまして。

なんで個展が近づくたびに調子悪くなるかなあと。

仕方ない。
個展期間中はエルグランドばっかり乗ってました。
作品運びもあるし、燃費良くないんで交通費も駐車場代も高くついちゃうけど
期間中の銀座と自宅の往復もエルグランド。
個展てすごく疲れるんです。でもクルマだと疲労度が全然違う。
一週間頑張れる。

とにかくBMWには1月下旬の1週間全く乗れませんでした。

とりあえずOBD(簡易診断機)に何も出てないので
「プラグかなあ?」とあたりをつけました。



上の写真は5番プラグ。
やべえ……。
オイルべっとり。

まさか。

いや、シリンダーの外だけです。
おそらくヘッドのガスケットが寿命です。
いつかやらねば。

まあ、いずれにしてもプラグのヘッドも丸まっちゃっててちょっとまずい。
そしてなんか安そうなNGKの2極だ。
純正はボッシュの4極なはず。




というわけで取り寄せました。
6本…
以前イグニッションコイルを交換する時には「プラグなんて高いもんじゃない」とうそぶいてましたが、やっぱり6本でドイツ製となると、ちょっとぎょっとするような値段。


で、原因はプラグじゃなかったです。
プラグを交換した後、まだばらつくので、再びOBDをかけます。




イグニッション3番シリンダのエラー…orz
つまり、先だって交換したばかりのイグニッションコイルが不良なんですなー。

念のため2番と3番を取り替えてみて、2番でも不良が出たので、イグニッションコイル不良確定です。

そっとじ、業者に問い合わせたり新しいコイルを注文したりしながら
個展が終わって今度はグループ展が始まって
自分の自由な時間が取れるようになってからやっと作業しました。



あっけなく、すっかり良くなりました。
燃費もなんかよくなってる。
プラグ交換のおかげですね。



「Cons1」がリセット後の当面燃費。
首都高と都内往復でこれ。
省エネ運転はしたけど、ちょっと前の2Lクラス並み。
やればできる子。


余談ですが
ついでにこんなの買いました。

めっちゃちっさいセルスターター。

イグニッション不良&個展の期間中、1週間エンジンをかけてなかっただけで、じいさん、不動になっちゃったのです。
エンジンがかからなくて、そのうちセルが弱くなってきて
「ありゃ、バッテリーも寿命か!」と
バッテリーを注文せずにジャンプスターターを買う人。

でも、原因はバッテリーじゃありませんでした。

どうもバルブ周りがアヤシイ。
HVA(Hidraulic Valve Adjuster)

ネットやモノノホンによれば、BMWのバルブリフターは油圧と大きな関連があり、放置状態で油圧が下がると、途端に機能しなくなるらしく、バルブがうまく閉じたり開いたりしなくなるのだそうで。

バッテリーが疲れ切ってもめげずに、このジャンプスターターを使ってクランキングを続けているうちに、オイルが回って、無事始動することができました。




2019年1月5日土曜日

足を直してタイヤ交換して人里を離れ雪道ドライブ(エルグランドE51)

喪中故(関係ないか)、2019年の最初は、取材を兼ねて、人里を離れ電波もなかなか届かないようなところまでドライブしてきました。
久しぶりの雪道ドライブ、楽しかったー。
4WDはスバルレガシィ(BP)以来です。

もちろんスバルのAWDとは比べるべくもありませんが
それでもQV35エンジンと
FRベースの4WDと
2t超えのセットは
僕の想像を越えて素晴らしい。
(優れた走りだという意味ではありません)









関東の最奥(…のちょっと手前ぐらい)。
三が日は寒波が来て、昼間でも日陰は氷点下。
もちろん雪も積もる。



例年より雪は少ない模様。

最高です。
夏も冬も、標高1000mぐらいのところが相性良かったり。



温泉にも浸かってきました。
例によってお湯の話は省略。


あ、年末に不調を発したエルグランドの前左足は(参照過去ログ
結局ハブベアリングの不良と判明し、めでたく修理も済み
万全の状態での雪道ドライブです。


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話はクリスマスの頃に遡ります。

前にも書いた通り、以前からハブベアリングがE51エルグランドのアキレス腱であるということは知っていましたので、異音の正体についてはほぼ瞬時に見当がついていました。

はじめは自力でなんとか直せないかなと考えていました。
が、専用工具とパワーツールがいくつか必要で、ちょっと荷が重い。

やれるところは自分でやると決めてはいます。
が、やはり素人判断や、素人が手を出せないところまで無理に手は出したりして
過去何度も手痛い失敗を味わってもいます。

いやもちろんプロに頼んで手痛い失敗もかなりしてるんですが。

BMWの水回り交換に20万近くも払ったのにオーバーヒートと水漏れで一年も悩まされて
挙げ句、自分で部品代2万ぐらいでやり直してピタッと止まったとか……。
ほんと高い授業料だった。

でもその辺の判断とさじ加減は、やっぱり経験と必要と工具。
今回は特に工具、そして場所。

今回は素直にプロに任せます。

以前から、ファミリーカーに混じってベンツのAがリフトに上がってたり、クレーンが重整備されてたり親父さんの愛車がR2だったり、とても気になってた近所の修理工場がありました。

それで、おそるおそる、クリスマスの日に持ち込んでみました。
何台もガレージに入っていて、なんか忙しそう。

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僕「どうもベアリングのようなんですが、直してもらえますか?」

オヤジさん「リコール出てない?前にキャラバン直した時は直した後からリコール出たんだけど」

僕「いや、出てないみたいです」

オ「そう、じゃあ見てみます。6か7でいい?」

僕「??(6か7?年明けの事かなあ)」
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忙しい年末「作業は年明けだねえ」と言われるのが常の修理屋さん界隈で
「6か7でいい?」と言われ
(やっぱり年越すのかあ)と思うのが初期反応。

聞き返したら、12月26日か27日のことらしくて
「おお!速い!」と驚く。

ここに来て年内作業など望むべくもないんけど、マジで?
部品屋さん休みに入ってない?

いやあ嬉しいなあと、クルマを置いてホクホクしながら歩いて家に戻る。


ところが翌日になって修理屋さんから電話。
症状が再現できないという。
もしもベアリングが逝ってる場合は、100パーセント再現できるらしいのです。

「症状出るまでもう少し走って様子を見てみてください」とは
僕の発言ではなく、修理屋さん談。

症状出ないのにハブベアリングと決めつけて悪くないところは直したくないと。
いや〜、この異音が出る状態でロングドライブは怖いんですけど。


エルグランドの症状をもう一度おさらいすると…

症状その1)
走行中、ABSセンサー異常の警告ランプ。
翌日エンジンをかけると、消えていた。

症状その2)
雨の高速で4WD(オート)で走っていて、かすかに連続的なキンキンキンキンという金属音がした。
最寄りのSAに入って様子を見ようと、2WDに戻して減速し始めた途端に、ドーッというロードノイズともクルマの振動ともつかない音がした。
停めてタイヤ周りを見るも異常なし。ローターも手で触れる温度。

症状その3)
翌日、市街地を2時間ほど走行した後、4WDで国道バイパスを15分ほど走り、その後2WDに戻して田舎道を走り始めて数分後、再びドーッという音が左フロントから聞こえ始めた。
その後、交差点で止まって再び走り出すと、音は止む。

確かに再現性は100%ではない。


おやじさんを10分ほど質問攻めにして、もしかするとデフでしょうか、はたまたブレーキが怪しいでしょうかと粘りましたが、とにかくまずは自分の手で不具合をきっちり出し切らないといけないようです。

超自己責任の距離感。
完全にぶっ壊れなきゃ見てやんない感
その代り部品持ち込み可。
デフオイルぐらい自分で替えやがれ感(笑)

嫌いじゃないけど、今回ばかりは困る。

頑張りましたが、その日は一度、キーを突っ返されて来ました。

とにかくクルマを一度持ち帰り、諦めきれず、ジャッキアップして、自分で左足を揺さぶってみました。



やっぱりガタガタする。
軸方向だけのようです。
その幅数ミリといったところ。
車検でハネられるレベルかな。

それでもこれはベアリング(ピーン)

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ここで僕の推理……

ベアリング摩耗が進み、走行中耐えきれなくなって一部破損
その結果、軸方向にトレッドがずれた

ABSセンサがベアリング部と干渉または距離が変わって信号を一時的に拾えなくなったが、一時的なもので、何かの拍子に位置が元に戻ったため、エンジンOFFでリセットされた

雨の高速をAWDモードで走行中、水がベアリングに侵入、さらに損傷が大きくなる。
さらにズレが大きくなり、ブレーキパッドもしくはガードとローターが干渉することにより、シャンシャンシャンという金属連続音を発した
自然減速した時にゴーという音が発したのは、ベアリングにデフからの逆トルクがかかったため。
E51エルグランドは、2WD時でもフロントデフが空転する仕様のため、4WDでも2WDでも減速すればハブにはバックトルクがかかる。
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電話して事情とガタツキの現状、そして上の推測を話しました。
ここまでやってやっとリフトに上げてくれる事になりましたww

再びクルマを持っていくと、何度も歩かせてすまないと、帰りは家の近くまで送ってくれました。

ちなみに、おやじさんの話では、がたつきはボールジョイントの可能性もあるかもしれないから、そっちも見ますとのこと。

でも僕が確認した限り、左前輪のタイヤ&ホイールだけがカクカク軸方向に動くような状態だったので、おそらくハブベアリングで間違いないと思います。

ローラーベアリングでテーパがついてるので、摩耗だけなら軸方向にずれるだけで、再現性も散発的な可能性があります。これは古いアルファの時も経験済み。

おやじさんの言うキャラバン乗りなら、異音だけならほっておくレベルだと思います。

でもイタ車で散々イタい思いをして来た身からすれば、十分修理レベル。
クルマの異音や不具合にはかなり鷹揚な方ですが、不動へのシグナルには人一倍敏感。

家族や友人を乗せて高速道で不動状態など絶対にあってはならないし、高価極まりないABSセンサやローターまで巻き添えを食らわす訳にはいかないのであります。

果たして、他にハイエースの修理を2件も抱えているという年末2日間でしたが
仕事納めの最後の最後に作業してくれまして、無事年内に治ってくれました。

壊れたベアリングの写真を撮るのをすっかり忘れてましたが(良くない癖)
破壊はされてなくて、ベアリングが錆びて摩耗していただけのようでした。
ベアリングも摩耗が目視で確認できましたが、それ以上にベアリングハウジングの錆の程度がひどい。
ベアリングのコマが飛んだら死ぬよ。これはリコールレベルでは?

とにかくそれが原因で軸方向に車輪やローターがガタガタずれて、異音を発していたのでした。

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と、まあ、あんまり役に立ちそうもない修理レポートですが、E51の太古車の異音や突然のABSセンサの異常で検索してここにたどり着いた方がいらっしゃいましたら、間違いなくそれは「ハブベアリングの摩耗または破損」ですので、すぐにジャッキアップしてタイヤごと揺すってみてください。

工賃は工場によってまちまちでしょうけど、今回僕がお願いした工場は約2万円。
部品代は純正で17500円(フザケ倒した高さだ)でした。

作業は業者サイトによっては「難しい!」とか「抜けない!」とか「3日間!」とか書いてあるとこもあるようですが、オヤジさんに聞いたら「かかっちまえば半日仕事」だそうです。