2018年5月27日日曜日

父永眠



2018年5月27日12時20分  父永眠。

高速飛ばして12時10分に病室到着。

耳のそばで声をかける。
心拍がどんどん下がって、やがてモニタには何も表示されなくなり。

そうか。僕の到着を待っててくれるなんて
最後の最後まで、気い使いで
83年間、本当にお疲れ様でした。
ありがとうございます。

写真は、手持ちの手帳にとっさに描いた父の臨終の姿。
死に顔を見つめていると
「描け描けここで描かなければ後悔するぞ」と
心の奥底に声がする。

何も描くものなんて持ってきてない。

かばんの中を探って、小さな手帳にようやく鉛筆ではしりがき。

凝視しているうちに、魂はもうそこには宿ってない、やっと自由になったのだ、ということをやっと実感した。

2018年5月12日土曜日

克三叔父

 僕のことをずっと気にかけてくれていた叔父。

不治の病の進行はあまりに速くて
もう、たぶん、今日きり。
誰よりも真っ先に、僕の絵を買ってくれた。
まるで父の弟みたいで
努力家で、勉強家で、船乗り。
病気まで父の後追いみたいにしなくていいのに。
帰り際
かすかに口が動いて
「がんばれ」と。
音にはなってなかったけれど
僕は確かに聞きました。
もう一度会いたいなあ。

写真の説明はありません。