2014年3月29日土曜日

沈丁花



沈丁花が満開。今年は少し香りが薄いような気がします。

2014年3月27日木曜日

パイプ


禁煙して15年が経ちます。
以来紙巻きタバコは一切やらなくなりました。
シガー(葉巻)は年に数本やります。ワインと同じです。
もちろんワインと一緒に吸うわけではありません。
そしてワインを飲むよりは機会はずっと少ないです。

学生の頃から喫煙文化が大好きで、普通のフィルター付きはもちろんですが、両切り、嗅ぎタバコ(スナッフィング)、噛みタバコ、シガー(葉巻)、シャグ(手巻き)、パイプと一通り手を出しました。
特にハマったのはパイプです。

パイプはシガーやスナッフィングと並び、文化として知る価値の大きなものだと今でも考えています。

本来、いわゆる悪習やニコ中としての喫煙習慣とは切り離して、ワインやチーズ、コーヒー等と同等に語られなければならないものです。
歴史と様式があり、食文化や芸術との関わりが深く、マナーがあります。
知れば深まる、知らなければ触れてはいけない、そういう挟持や敷居があります。
紳士の教養として、必要な時にはいつでもスマートにできなければならないものです。

しばらくの間、完全禁煙したり引っ越しを繰り返したりで道具を紛失してしまい、かなり長期間中断していましたが、最近いろんな思いと考えからパイプを復活しようと決めました。


マクロビや断食、自然療法等が好きな自分としてはかなり大きな決心です。

写真はイタリアのサヴィネリというメーカーの通称ビングス。ビリアード型ですが、シャンク(煙道)とマウスピースが長くスリムなシェイプをしています。
手前はタンパー(コンパニオン)といって、パイプには欠かせない道具です。ブッショカン(B.C)というフランスのパイプメーカーの安物ですが、日本製で品質は良くまあまあ使い勝手のよいものです。

大きな灰皿に見えるのは、園芸鉢用の受け皿です。喫煙具置き兼、詰める前の葉っぱ受けに使います。


マッチはダヴィドフというヨーロッパの最高級葉巻ブランドの葉巻専用の長尺マッチです。

600円もしますが中身は100円ショップで買えるものと同じです。
普段使ってる訳ではなく、写真を撮るのにパイプだけじゃ寂しかろうと思っておいてみましたが、やはりダヴィドフのロゴはサマになりますね。

ちなみに私が一番好きなシガーは、ハバナのモンテ・クリストの2番(ロブスト)と3番(コロナ)です。モンテ・クリストの一番の魅力は、生でも火を付けても共通して香る深いアロマです。
シガーの話はまた改めていつか。

この写真の他にパイプ用のタバコがあれば、パイプは簡単に始められます。

2014年3月26日水曜日

嗜銀顆粒性認知症

父は少年の頃からまるで貧乏くじを引くがごとく苦労を重ね、過酷な境遇を自分の意志と努力のみで切り抜け、タバコも酒もやらずに真面目一本に生きてきました。

そんな真面目で切れ者だった父が、会うたびにまるで他人行儀になり、近頃は甘いものを盗み食いし、一人瞑想の世界に入るように、何もかも忘れたように、静かにただじっと座っています。

その姿を見るたび、認知症の親を抱えた人なら誰しも経験するように、私もまた、大きな動揺と哀しみを隠しきれません。


2008年頃
近頃の母の電話で伝え聞く彼の姿は、ますます記憶が遠のいて、服も自分では組み合わせる事ができなくなっていました。

数日前にはとうとう転倒事故を起こし、顔面と前歯に大怪我を負ってしまいました。本人はその瞬間のことを全く覚えておらず、近所の人の救助で帰ってきたそうです。

そして父は今日、大学病院の検査で嗜銀顆粒性認知症というあまり聞きなれない型の認知症の診断を受けました。

10年ほど前から、薬剤性劇症肝炎、間質性肺炎、前立腺がんと、立て続けに病気をし、気持ちの衰えなど数年前から兆候は有りましたが、昨年前立腺がんの治療(睾丸切除)を受けてから急激に物忘れや情動行動の変化が進み、数ヶ月にわたってかかりつけの病院や大学病院で検査を受けていました。

嗜銀顆粒性認知症という病名自体は、病理学的な特徴から名付けられており、治療法も解明されていないのでそういう名前がついたからどうだということではありませんが、アルツハイマーを始めとする認知症はそのメカニズムや症状、病理的特徴から細かく分類されています。

父の症例の場合は一般的なアルツハイマーの治療薬(対症療法)であるドネペジルが効かないなど、一概に「認知症」と言っても対処も違えば、進行の度合いや行動変化も違います。

しかし私にとって重要な事は、ひとつには「遺伝」というキーワードが心を捉えて離さないという事、もうひとつは私なりに長年研究実践してきたマクロビオティックや食事療法が父の役に少しでも立てたら…という、この2点のみです。

父の父、つまり私の祖父も認知症でした。父の兄2人もやはり認知症です。
他人事ではありません。

認知症の原因や治療法については、西洋医学ではまだ解明されていない点がたくさんあります。
ただ、メカニズムと治療のアプローチの仕方の違いは次第にわかってきました。
もっとも「治療」といっても、結局はリハビリと進行の抑制しかないのですが。
和漢方や食事療法でも似たり寄ったりのところがあります。

まして「これを食べ(飲んで)たら治った」などという話はまず聞いたことはありません。

それでも私は父や母の残りの人生のQOLを少しでもラクにし良いものにする責任と義務と希望を感じています。

ただ介護をするとか、特養を探すとか、そんな方向にばかり目を向けるのはイヤだし、私の神はそんなことは望んでいないのです。
その神に私はその遺伝疾患の渦から抜けださなくてはならないとはっきり言われました。

父に比べればあまりに適当に生きてきた私ですが、いつも不思議な力で守られてきました。
その不思議な力は父譲りです。直観と霊感は母ゆずり、そして不屈の運は父からもらいました。
若いころから生死を乗り越え、生存率数%という間質性肺炎を完治させ、腫瘍マーカーを500から0.5まで下げた男です。


その運の力を父に返す時が来たのだと思います。





2014年3月13日木曜日

またセレ壊れる



またです。
何度目ダ?(2回目です)

JAF様、いつもお世話になっております。

2014年3月5日水曜日

スタバマグ

長年愛用しているマグが廃番になってから随分経ちます。
だいぶ古ぼけてきたので代替えしたいのだけど代わりになるものがなかなか見つかりません。

形、飲み口の厚さ、把手のバランス、容量(トールサイズ)など、スタバにしてはよく出来ていて、これ以前に使っていたウェッジウッドよりも優れています。
かつ値段も1/5以下で丈夫。ウェッジウッドもスタバもころころデザイン変えないで欲しいほんと。特に飲み口。これ大事。

2014年3月1日土曜日

David Bowie / The man who sold the world (世界を売った男) (1971)




前作スペースオディティの2年後に出たアルバム。ヒットしたにも関わらず後年発売のベスト盤にはほとんど一曲も収録されていません。(辛うじて表題曲のみ、21世紀になって再評価されてからはあるようです)
内容的にドラッグによる幻覚やバッドトリップの表現が多いせいもあるかもしれませんが、キャッチーな曲が少ないアルバムです。

一方ではジャケットのセンセーショナルな事件やそれに伴うバージョンも手伝って今でもマニア受けしていて、中古LPはとんでもない価格になっています。

ボウイにとってドラッグに耽溺していた過去はアメリカでの時期も含め相当触れたくない部分のようです。
が同時にドラッグなしに彼の初期の音楽的トライアルや個性を語ることも出来ないのではないかと僕は思っています。

にしてもこのアルバムは全体的に音的に本人自身が咀嚼出来てないと感じる部分が多く、聴きどころはそう多くはありません。良くも悪くも当時のロックシーンの典型的な様式です。

表題曲の世界を売った男は例外でリフが印象的な良い曲です。
ニルヴァーナがカバーしたりしています。
The Man Who Sold The World
http://youtu.be/ZM0e1m9T9HQ
2000年頃のライブ