2016年2月2日火曜日

本日の代車(日産キューブ二代目)

BMWのウィンドウウォッシャー、パワステ周り、ブレーキ等の点検と、主治医探しを兼ねて初めての修理工場に入庫。

代車は二代目キューブ。
走行距離20万キロ超!
今までいろんな代車に乗ってきましたが、年々日産系の確率が高くなってます。
頑丈なんだろうなあ。

走りはまんまマーチ。

ガタピシ、ドシンバタン、ガーガー、カックン、ギュンギュン。
日産て面白いなあ、いろんな意味で。
いつか日産のクルマ、買うような気がします。


昔の日産のマーチベースのコンパクトカーの走りには共通してある特徴があって、ロールが深い…というより、小さなコーナリングの時に外前輪に思い切り荷重がかかるクセがあります。

スピードを落とさずにステアリングを切った時に、外側にアンダーが出ずに外前輪のみで強引に曲がっていくような感じです。
ヨーイングもそれだけ深刻になりがちで、スタビリティもあんまり良くない。悪く言えば時代遅れ。
コツを掴むとシャープなコーナリングもできて、これはこれで面白いんだけど。

日常使用域ではやはりこれは危険を伴うクセの一つです。
例えば小さな交差点を低速で曲がる時などに、ハンドルが切れすぎてちょっとオーバーステア気味になったり…、そのクセは新しいモデルになるに従って若干薄まってきていますが、このキューブにもまだあります。


ただ今回、とても面白い体験をしました。

この代車、「4WD」と書かれたボタンがダッシュボードに。

「ボタン?」

そう、これはe-4WDという、後輪だけ電動モーターで駆動するタイプのパートタイム4WDなのです。
これは珍しい。




日産のサイトの説明を読むと、特徴は…

電気モータなので、後輪に延びるドライブシャフトがない。
完全な4WDとして走るのは発進時のみ。
高速域では駆動力はないがトラクションコントロールとして働く。
エンジンの動力の一部を発電機で電気に替えて、後輪のモーターに伝達するタイプで、充電も電気走行もしない……。
前輪と後輪の駆動系が繋がっていないのでタイトコーナーブレーキはかからない。

e.t.c.

まあ、要するにマッドアンドスノーなどの低μ路でのトラクション不足を補うものらしいです。
雪国ではあまり役に立たないと聞いたこともあり、説明を読んだ限りでも正直期待してませんでした。

試しに4WDをオンにして走ってみると…

むむ、全然違う!

その違い↓

1.
発進時、FF時はアクセルワークをぞんざいにすると前輪が空転することがあり、明らかにトラクション不足になる。軽量FF車の宿命。

4WD時はアクセルを踏み込んだ時に一瞬タイムラグがあり、そこからトルクフルに発進する。空転がなくなり、明らかに押し出しが強く感じ、スムーズに加速。トルクステアも全くない。
もっとも、電気モーターが明らかに働いていると感じるのは完全な停止時からせいぜい数秒間のみ。

2.
FF時は交差点などの小さなコーナーなどでの深いロールやハンドルの切れすぎによるオーバーステアとアクセルオンによるハンドルの揺り戻し(トルクステア)がきつい。

4WD時は飛躍的に軽減。ロールも明らかに小さくなる。2WDの時のトルクステアもオーバーステア感も4WDにありがちのアンダーステアも全くない。電気モーターが効いてる感じはないので、前後のトラクションが、何らかの関連性を持ってコントロールされている。

3.
高速性能。FFの標準的なもの。

直進安定性がかなり向上し、路面状況の変化によるふらつきがなくなる。運転がラク。


要するに4WDというよりはTCS(トラクションコントロールシステム)やVDC(横滑り防止装置)の一種だと思えばいいのですが、TCSやVDCが緊急時にかかるものであるのに比べ、このe-4WDは普段からアシストして、クルマの日常使用域での挙動や走行品質をアップするのに一役買っているといった感じです。

クルマの個性そのものが変わるといってもいいと思います。

まあ、本来はそんなことはFFだろうがFRだろうが車体の設計でやって欲しいことなんですが、それでもいろんな制約や機構の性質で限界はある。
そういう意味では、後輪にモーターをくっつけるだけでFFの安グルマの走行安定性が増すというのはなかなか楽しい事だなあと思います。


少し欲しくなりました。




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