ゴッホみたいに描くのが好きだ。
絵筆は踊り、何度も何度も塗り重ね、ステージの端から端まで縦横無尽。
僕は自由だ。
けれども、東山魁夷や鈴木其一やダヴィンチやヴェロッキオのような絵を望まれているのではないのかという気持ちになる。
僕はそういう風に描ける。
望まれれば描ける。
描こうと思うのだ。
でも、そうすると、アトリエに向かう足が止まってしまうのだ。
買ってくれた人や、選んでくれた人達、みんな、僕が緻密で静謐な絵を描くと思ってる。
具象で、緻密で。
それは僕でもあるけれど、僕の自由なものではない。
僕は自由に描けば描けるんだ。
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