2017年10月10日火曜日

妻沼聖天

この連休は会合やら何やらいろいろ所要があったのですがコロッと忘れて、すっかりすっぽかして、埼玉県熊谷市妻沼にある、国宝・妻沼聖天(めぬましょうでん)へ二日連続で行ってました。

大きく立派な山門。これだけでも重要文化財の価値あり
埼玉には素晴らしい神社仏閣が多く、ここはその中でも珠玉の存在です。
 
神社形式の境内なのも面白く、全国的にはまだ無名に近い存在であることも手伝って、ゆったりとした時間が流れ、とても居心地の良いお寺です。
拝殿の奥にある歓喜院が国宝になっています。

江戸時代ならではの唐破風と千鳥破風がブレンドされて
巨大なお神輿のようになっている
ベンガラ、漆、岩絵具、金箔…憧れの伝統画材ばかりなり

全ての彫刻、作り、浮き彫り、絵にはもちろんそれぞれ意味があって、ボランティアガイドさんの説明を聞きながらじっくり1時間ほどもかけて鑑賞できます。

僕的には、一日見ていても飽きないです(二日連続で行ったぐらいなので)。

龍やバクやサイや……
象、龍、鳳凰、獅子、などなど
弁天、吉祥天が双六をしているのを、毘沙門天が見ている
横にいるのは、いつもは毘沙門天に踏んづけられている天邪鬼
縁の下、三方に猿13匹。一番のお気に入りはこれ
土台が組木でできている。サスペンションみたい
常に修復中

小林正直氏(妻沼出身の画家)の屏風絵も見られました。
役僧さんに声をかけるとこころよく二階奥まで案内してくれました。
 
玄関から待合の間や廊下にいろんな寄進の書画を見ながら進むと、二階の奥の間に他の歴代の奉納書画や彫刻と並び小林氏の作品も鎮座。
勢いのある龍の図は、歓喜院や本殿の飛龍に現代の感性で見事に呼応するようでした。

小林正直作「銀龍図」
惜しむらくは、奥の間に一緒に奉納されている書画彫刻のどれもが見応えのあるものばかりなのですが、展示というよりは、保管庫のような状態で置かれて、いや、これでは湿気からすら守れないのでは?というような場所にあって、せめて公開のための宝物殿があってもいいのでは?と思ったことでした。

まあ、たぶんそのうちできるのでしょう。

名物の、長いおいなりさん。午前中で売り切れる


↓妻沼聖天の案内サイト(更新されてなくてちょっと情報が古いかも)
http://www.ksky.ne.jp/~shouden/












2017年10月7日土曜日

水晶市場のリニューアルを……

「水晶市場」という手持ちのWEBショップ、スマホ対応でないのがずっと気になっていて、十数年ぶりに全面改装しようと、数日前から着手しています。
 
具体的にはカートシステムを全く仕組みの違う「ZENカート→EC-Cube」にするので事実上「解体〜新築」。

いろいろいじってるうちに、なんか一長一短なことに気づき始めて、ちょっと考え込んでしまいました。
 
ZENカートは、言ってみれば手作りキャンピングカーみたいなもので、最初の知識は膨大に要るのですが、素人の大工仕事でもなんとかなるし、出来上がってしまえば住み心地は良い。床ぶち抜いて柱をぶっ通す蛮勇と時間があれば2階建てだってできる。
ところがある日突然それで「サーキットを走れ」と言われて、為す術がない。
 
そこで、スポーツカーのようなEC-Cubeに乗り換えようとして試乗してる訳ですが、これが運転は簡単だしサーキットもバカッパヤで走れるが、それ以外何にもない。エアコンすらない。しかも仕様がガチガチでいじりようがない。
オプションパーツは売ってるがド高い。
おまけにそこに住めと言われてもスポーツカー…。
 
ただ、EC-Cubeはキャンピングトレーラーを引っぱることができる。本体のオプションを買うお金がなくても、トレーラーなら知識さえあれば自分でも作れることは作れる。




そこでネックになるのがtwigというテンプレート言語。PHP派生で、コードが何を言わんとしているかはなんとなく分かるのですが、いかんせんスタイルシート、テンプレート、ブロック指定、変数がファイルごちゃまぜになって一斉につっかかってくるので、アタマがこんがらがりっぱなし。

「いや、ZENカートの時はもっと混乱していた」

と、自分に言い聞かせ、ここ二〜三日、制作もそぞろにコードとにらめっこしています。選挙も知らん地震も気づかぬ酒も飲まぬ…で
少しだけ分かったような気にはなってきましたのプログラマー気分。
 
現行水晶市場は
http://suisho-ichiba.com

2017年10月5日木曜日

リハビリスケッチ

昨日も書きましたが、個展が終わってから約一週間ほど、風邪で本格的な制作らしい制作ができませんでした。

咳と発熱でぼんやりした頭をどうにかすっきりさせるために、少し「丁寧な」スケッチでもしてみようかと思い、以前モデルさんになってもらった方の押さえ写真やスナップを手本に何本かリハビリスケッチをしていました。

普段、こういうもののスケッチは水彩色鉛筆を使うのですが、今回は久しぶりにB4鉛筆を使ってます。

4B、苦手だけど、いいところもあります。
消しゴムが使えるんです。

水彩鉛筆は、描いたら最後、完全には消せません。
8B9Bや木炭の方もそう。
これらはコントラストはきちんと取れるけれど消しゴムは殆ど利かない。

2BやBまで薄くなると、今度は陰影をきちんと出せず、ぼんやりした絵になってしまう。
4Bが、鉛筆スケッチの落とし所としてはやはりちょうどいいのでしょう。

消しゴムを使えるということは、最初から大胆に描き始めなくても、繊細に、あたりをつけて描いていって、不要な線や影をキレイに消せるというメリットがあります。
消しゴムを引いた場所が白としてハイライトも出せます。
なので出来上がりも、より繊細にできる。




このモデルさんは母子像(未発表)のためにポーズモデルになってくれた方の一人です。
スナップ的にスケッチの押さえとして角度を変えて撮っていた何枚かを資料として使っています。

が、フキサチフ(画面定着剤)を吹きかけると、案の定すっかりグラデーションが潰れてしまいました。ただでさえ荒っぽいのに表情まで変わってしまって…。
フキサチフはホントすきじゃないなあ。




このモデルさんは、中学生のイケメン秀才君。
小学生の時に昆虫標本見せられて、その資料性の高さに仰け反ったことがありました。大学生みたい。
でもまず描かせてくれない。シャイボーイ。
なのでスナップやら記念写真やら見ながら。
実物はもっとカッコイイ。JCのハート鷲掴み。
別に似せなくてもいいんですが。


普段はいろいろ理由あって写真を使ってのスケッチはしないのですが、今回のようなリハビリスケッチでは重宝しています。

写真の良いところは、最初から平面で捉えてくれているので、構成に手間がいらないという点、そしてもう一つは、「動かないモデル」なので、デッサンバランスを取る練習のためには、とても有効だということはよく分かっています。

それと、あまり頭を使わなくても描き進められる。

ただ、やはり写真をそのまま写すだけではダメ。

写真って、正確なのですが、その正確さは、目を通した正確さではなく、レンズを通した正確さ。だからレンズに左右される。特にスマホなどの広角レンズは目に比べるとかなり嘘っぱち。

だからそれをそのまま描くと、目で見た姿とは全然違うものになるし、それがデッサンに狂いを生じさせることも多い。

だからいろんな角度から見て、少しずつ嘘を付くというか、修正していく必要があります。