2012年11月21日水曜日

Bag's Groove/MilesDavis and The Modern Jazz Giants (1954)


ここ数日はマイルスとベートーヴェンのヘヴィローテーション。
どちらも普段あんまり聴かないんだけど、マイルスデイビスは「マイルス」と唱えると聴きたくなり、ベートーヴェンは「フルトヴェングラー」と唱えるとむしょうに聴きたくなるのです。(なんで)

マイルスがドラッグを克服し、Prestigeでレコーディングを始めてからのセッション。ハード・バップの名曲です。

だんだん緊張感が増してモードっぽくなりつつあますが、まだまだモードの時代じゃない。



セッションメンバーはセロニアス・モンク(p)、ソニーロリンズ(sax)、ミルトジャクソン(Vib)など。



みんなコードの呪縛から離れて、新しいメロディを奏でたくてジタバタしながらフレーズを模索しています。ビリビリします。



でもやっぱりパーシー・ヒース(b)のベースがルートをがっちり抑えて離さないので、誰も飛び出せない。


本当にコードから自由になるためには、ベースが遊ばないと話にならない。


これはパーシー・ヒースの問題ではなくて、ブルース進行でこういう曲だからなんだけど、やっぱり各々スケールの限界を感じている。





特にそれを感じるのがセロニアス・モンク。彼のコード破り(厳密に言うと和音を鳴らしているのでそれもまたコードなんだけど、ソロの際に取り決めとは違う音が出てくるので、他から浮いてノーコードに聴こえる)が、マイルスの後のモード・ジャズに少なからず影響を与えている事は確かなようです。





Bag'sGroove(Take1)
http://youtu.be/I0d5LU6SCz8

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