アーティストでデザイナーでヒーラー、サトチヒロのまぜこぜブログです。絵や芸術の話、制作過程、氣や魂やエネルギーの話、音楽の話、パイプ、オールドカメラ、クルマの話。 /アートストンギャラリー(銀座)所属
2016年1月20日水曜日
Rattray's Accountant's Mixture
ラットレー・アカウンタンツ・ミクスチュア
使用葉:ヴァージニア、ラタキア、ブラックキャベンディッシュ
原産国:デンマーク(ブランドはイギリス)
価格:4500円/100g
スムーズ&マイルドなバルカン
前回紹介したばかりのラゴンダが国内取扱中止になってしまいました。
素晴らしいブレンドだったので本当に残念です。
代わりになる葉を探していたら、この「アカウンタンツ・ミクスチュア」を薦められました。
「会計士のミクスチュア」
なんのこっちゃです。
素性は標準的イングリッシュミクスチュアです。
ただラタキアのクセは抑えられ、生葉の香りはブラックキャベンディッシュとのハーモニーでとてもマイルドで爽やか、好感の持てるものです。
とても濃い色のリボンカット。
喫味もとてもマイルドでスムーズです。どことなく物足りなさを感じながら、気がつけば一気にワンボウル終了。満喫感も舌焼けもなく、2ボウル目。
いつもなら鼻腔を刺激するラタキアのアロアも、「もっとあってもいいな」と思わせるマイルドさです。
ただ、決して味気ないわけではなく、ほんのりとした甘みの中から単なるラタキアタバコとは違う独特のアロマと後味が次第に浮かび上がってくるのです。それはおそらくブラックキャベンディッシュのブレンドのせいでしょう。
薄いは薄いのですがしっかりした土台の支えは感じます。安易な感じは全くしません。
パイプ喫煙の場合、ドロー(吸い)の他にブロー(吹き)も重要な要素になります。
特にアロマを楽しむタイプの葉ではブローは欠かせないものです。
アカウンタンツもこのブローを意識的にすることで、より味わい深いアロマを楽しむことができると思います。
ラットレーの代表的なリボンカットミクスチュアには他に「セブンリザーブ」「レッドラパリー」「ブラックマロリー」があります。
「アカウンタンツ」はこの中でレッドラパリーに非常によく似た喫味を持っていますが、さらにマイルドでほんのり甘みを加えた感じになっています。
惜しいのは、価格と燃えの速さでしょうか。
特に価格は、ラットレーはどれも高め設定です。常喫にいいなと思わせる葉が多いだけにコストパフォーマンスの低さが残念です。
燃えの速さというのは葉の乾燥状態や葉組にもよりますが、カットが細やかで薄い葉を多く使用していると、火付きや火持ちが良い代わりにあっという間にボウルが終わってしまいがちです。アカウンタンツも全般的に葉様がとても薄いのです。
この葉様の薄さが燃え方を速め、奥行きを味わう前に終わってしまう要因の一つになっていることは否めません。
楽しめる時間帯は終日。いつでもさほど変わらない風味を満喫できるでしょう。パイプとじっくり向き合うのではなく、何かの作業をしながらインターバルにパイプに火をつけるというつきあい方が向いています。
とここまで書いて、「会計士のミクスチュア」の意味が何となく分かったような気になりました。
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