まずはじめに祈りがある。
この段階は意図である。ある程度のモチフへのイメージ、全体の色、これらが筆やナイフでもたらされる。
この基調は完成の最後まで保持される。
この段階でモチフが具体的に決まっているものもあれば、そうでないものもある。
ただ基調だけがある場合、モチフは最後までなにが浮かび上がってくるかは分からない。
が、モチフがあるかないかはあまり重要なことではない。
大切なのは祈りと基調である。
次に潜在意識、神の意思によって絵の具がキャンバスに縦横無尽に垂らされる。
ここには意図は色と透明感以外には反映されない。
この段階は最も重要で、精神を整え、じっくり時間をかけて行わなければならない。
やがて全体像が見えてくる。
それは基調のモチフを保持していることもあれば、全く別のものに変化していることもある。
ここで、黒またはペインズグレーによる輪郭作業が始まる。
この作業は、無意識のうちに行われるものと、ある程度の意図を持ったものとに分かれる。
最初は無意識だが、やがてモチフが見えてくればそれに近づくように輪郭を追う。
最後にモチフに対して陰影を付ける。
印影は常に光と透明感を意識する。
この作業によって、モチフに命と躍動、魂が吹き込まれる。
こうして出来上がった作品は、僕と神の合作であり、エネルギーとコーザルを発する。
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