【瞑想と呼吸】
先日、お世話になっているとあるサロンのオーナーとお話をしている時に、瞑想の話になりました。
いろんな質問に答えているうちに、自然に
「瞑想はするのではなくて、『なる』んです」と答えていました。
考えてみると、ここ10年ほどは意識的に「瞑想するぞ」と思ったことが一度もないことに気がつきました。
それでも日常的に瞑想感が強いのは、普段からぼーっとしてるか、いよいよ瞑想名人の域に達したのかな?とか、帰り道いろんなことを考えていました。
そしてはたと
「あ、絵を描いてる時か」と思い至りました。
最近自分でも絵が変わってきたなというか、シンプルな構図と複雑な色の組み合わせが多くなってきたのはそのせいなのかもしれないと。
それから数日後、とある伝統芸能の達人の動画に出演させてもらった折、彼が「ルーブルでモナリザを見た時は胸式呼吸、雪舟を見た時は丹田呼吸になった」とおっしゃっていました。
「サトさんが絵を描いている時はどこで呼吸してますか?」と振られて、思わず
「僕は絵を描いている時、気がつくと無呼吸になってます」と、なんともとりつく島のないような答えになってしまいました。
で、それも後から「あ!」と気付きまして。
僕の場合、取り掛かるまでが長くて、描きモードに入るまで4時間も5時間も、下手すると三〜四日「何もしてない」状態が続くことがしばしばなのです。
始まれば速いんですが、始まるまでがとにかく長い。
もしかするとこの「何もしない時間」というのは、知らないうちに呼吸を整えている時間、瞑想なのかなと。
それが瞑想といえば瞑想なのか、いや、それともただの無駄な時間なのかは分かりません。
とにかく、そういえば呼吸が整うというか、自分の波動がすっかり静かになったところで、あとは息を止めてわーっと描くわけです。
個展近くなって、また昼夜逆転してきました。
0 件のコメント:
コメントを投稿