2014年7月2日水曜日

フレイクのラブドとキューブカット

「Flake(フレイク)」とは、簡単に言うと薄い板状になったtobaccoのこと。
収穫されたtobaccoは何枚にも積層化され圧縮加工されてCake」とか「Plug」と呼ばれる大きなブロックの状態で保存されます。これは嫌気熟成のためです。それを縦に薄くスライスしたものがフレイクです。ハードタイプのチーズやプンパーニッケル(ドイツの100%ライ麦パン)のような形状です。フレイクはこのままではパイプのボウルには入りません。


イギリスtobaccoはどんな形態にせよおしなべてかなりモイスト(湿っている)なのが特徴です。それは喫煙者のことを考えてというよりは、加工上の都合のほうが大きいと思います。
もちろんこの特徴は喫味にも大きく貢献はしているのですが、同時に着火性や火持ちの悪さにも繋がっています。ただ昔の資料を見ると「スポーツ時に良い」というような宣伝文句を見ることがあります。確かにフレイクをそのまま折りたたんで詰めると、屋外の風が吹いている場所でちょうどよく燃えてくれます。もっとも缶から出してそのままではいずれにしても火が付くことはありません。そこで取り出してからしばらく乾燥させることになるのですが、フレイクのままだと2〜3時間、ほぐしても最低30分は必要です。乾燥というか、室内の湿度になじませると言った方が正確かもしれません。

その後でパイプに詰めるために折ったりちぎったりほぐしたりします。
その方法は人によって様々な方法があり、本来は4つ折りにして捻りながらパイプに詰め込んで喫う方法です。
この方法が最もフレイクの味をしっかりと味わえる方法です。ただ、これをマスターするには詰め方のコツが要ります。
失敗しない方法としてもっともポピュラーなのは、左写真のように、少しだけほぐし、さきイカのように縦に裂いた後に2つ折り3つ折りにしてパイプに詰めていく方法です。「Broken Flake」と呼ぶそうです。これは例えばマクバーレンのヴァージニアNo.1がパウチに「Ready Rubbed」(揉んであるからこのまま詰められるよ)の形態で入っているのに似ています。私はこの方法で喫うことが一番多いです。
人によってはさらにこれを念入りに指で裂いて揉んでリボンカット(よく見るtobaccoの葉の形状)状にする人もいます。



火付きや火持ちが極端に良くない場合などは、少し時間はかかりますが、やや粗めに縦に裂いたものを、左写真のように、ハサミで切ってキューブにしてしまいます。この方法は昔パイプを始めた頃読んでいたイギリス文化について書いた本に「ソフィストケートされた方法」として紹介されていた方法です。本当かどうかは知りません。作業はややメンドクサイです。

半面「火付きのために念入りに揉みほぐす」ような方法に比べてメリットが多い方法でもあります。キューブカットはほぐして詰めていくのではなくキューブのままボウルにパラパラと入れて喫します。葉の密度を一定にしやすく、乾燥時間もほとんど要らず、火持ち良く味もマイルドでモイストを保ったまま安定したスモーキングが可能です。スロー&クールスモーキングが容易に実現でき、マイルドさもtobaccoが持つ香りやアロマもキープしやすい特徴を持っています。欠点は序盤ちょっとした衝撃で火種や灰が飛びやすいことです。ですから屋外向きではありません。

キューブカットの状態で売られているtobaccoは世の中にはあまり存在しませんが(日本で買えるのはおそらく1社2種)、要するに最後のパッキング段階での作業工程の違いだけですから、フレイクtobaccoなら全てキューブカットにして喫うことができます。

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